平成25年度までの『将来のHPCIシステムのあり方の調査研究「アプリケーション部門」』では「計算科学ロードマップ2014」を作成・公開しましたが、その後もロードマップの編集者有志を中心に「計算科学検討会」の名前で、計算科学分野における横断的なコミュニティの育成・維持・発展、若手の発掘、情報交換・成果発表の場の創出、計算科学のための計算資源の確保を目指し活動を行ってきました。
これまでの活動としては、新規分野を含む「計算科学ロードマップ」の改定作業のための会合、分野横断的なオープンな学術的会合「計算科学フォーラム」の定期的な開催などがあり、平成29年7月には「計算科学ロードマップ2017」を公開しました。
将来的には、フラッグシップで進めるべき課題の提言、フラッグシップ・第二階層・第三階層システムのアーキテクチャに関する提言などを行うことも視野にいれた分野横断的な「学会」として活動することも見据えています。
平成29年度(2017年度)からは、より安定かつ継続的な運営としていくために、HPCIコンソーシアムの下部組織「計算科学フォーラム」として活動を継続しています。
これまでの活動の記録(アーカイブ)
計算科学フォーラムの開催
- [設計・製造]河合宗司 (東北大学大学院工学研究科 教授)
- 「安定・高忠実を両立する次世代の圧縮性流体ソルバーFFVHC-ACEと超大規模データ解析」
- [地震・津波]藤田航平 (東京大学地震研究所 准教授)
- 「地震の大規模シミュレーション - データ駆動型手法による高度化」
- [生命科学]Cheng Tan(理化学研究所R-CCS 粒子系生物物理研究チーム 特別研究員/兵庫県立大学 情報科学研究科 准教授)
- 「Developments and Applications in Multiscale Molecular Dynamics Simulations for Biomolecular Condensation Using GENESIS」
- [宇宙・天文]吉川 耕司(筑波大学計算科学研究センター 准教授)
- 「重力多体系のVlasovシミュレーションとその先」
- [社会科学]村瀬洋介(理化学研究所 計算科学研究センター 離散事象シミュレーション研究チーム 研究員)
- 「HPCを用いた進化ゲーム理論研究」
- [ナノサイエンス・デバイス]星 健夫(核融合科学研究所 プラズマ量子プロセスユニット 教授)
- 「富岳を用いた高度計測むけデータ駆動科学:2次元物質解析への応用」
- [素粒子・原子核]富谷昭夫(大阪国際工科専門職大学情報工学科 助教)
- 「格子場の量子論のシミュレーションに向けた機械学習手法の開発」
- [脳科学・人工知能]横田理央(東京工業大学 学術国際情報センター 教授)
- 「富岳を用いた大規模言語モデルの分散並列学習」
- [エネルギー・材料]小林正人(北海道大学大学院 理学研究院化学部門 量子化学研究室 准教授)
- 「大規模量子化学計算法divide-and-conquer法の現在と展望」
- [ロードマップ2022]各分野取りまとめ役
- 「ロードマップ2022 ― 前回からのアップデート」
- [素粒子・原子核]清水則孝(東京大学大学院理学系研究科 附属原子核科学研究センター 特任准教授)
- 「CI計算とその発展による大規模原子核構造計算」
- [気象・気候]小玉 知央(海洋研究開発機構 地球環境部門 (環境変動予測研究センター) 副主任研究員)
- 「全球高解像度モデルを用いた気象・気候研究の現状と展望」
- [生命科学]泰地 真弘人(理化学研究所 生命機能科学研究センター 副センター長)
- 「分子動力学シミュレーション専用計算機の開発:MDGRAPE-4A and beyond」
- [計算機科学]近藤 正章(慶應義塾大学理工学部 教授/理化学研究所計算科学研究センター チームリーダー)
- 「次世代高性能計算基盤の開発に向けた計算機科学コミュニティでの活動紹介」
- [宇宙・天文]石山智明(千葉大学 統合情報センター 准教授)
- 「ダークマターと宇宙の構造形成進化」
- [設計・製造]坪倉 誠(神戸大学大学院 システム情報学研究科 計算科学専攻 教授)
- 「ウイルス飛沫エアロゾルのシミュレーションと計算科学の社会貢献」
- [生命科学]Jaewoon Jung (理化学研究所 開拓研究本部 杉田理論分子科学研究室 専任研究員)
- 「富岳上でのGENESISの高度化と新型コロナウイルス対策」
- [地震・津波]市村 強(東京大学地震研究所 計算地球科学研究センター 教授)
- 「高性能計算物理シミュレーションと人工知能の融合の試み
―地震シミュレーションを例に―」
- [素粒子・原子核]松古栄夫 (高エネルギー加速器研究機構 計算科学センター 助教)
- 「格子ゲージ理論のための汎用コード Bridge++ の開発」
- [ナノサイエンス・デバイス]大久保 毅(東京大学大学院 理学系研究科 特任講師)
- 「テンソルネットワークによる情報圧縮と物性物理への応用」
- [創薬・医療]和田成生(大阪大学大学院 基礎工学研究科 教授)
- 「生体力学シミュレーションによる個別化医療支援
~生体現象の理解とリアリティーの追求~」
- [社会科学]野田五十樹(産業技術総合研究所 人工知能研究センター 総括研究主幹)
- 「マルチエージェント社会シミュレーションとその実応用」
- [素粒子]青木 保道(理化学研究所 R-CCS チームリーダー)
- 「よく知られている理論の不思議な性質 --- 大規模数値計算によるQCDの相境界近傍の解析」
- [エネルギー・材料]William Dawson(理化学研究所 R-CCS 特別研究員)
- 「Computing Matrix Functions on the K Computer」
- [創薬・医療]池口満徳(横浜市立大学 生命医科学研究科 教授)
- 「分子シミュレーションと計算創薬」
- [気象・気候]足立幸穂(理化学研究所 R-CCS 研究員)
- 「気候気象分野の紹介」
- [宇宙・天文]堀田英之 (千葉大学 特任助教)
- 「太陽内部熱対流と磁場生成のシミュレーション」
- 「設計・製造」山出吉伸 (みずほ情報総研株式会社 シニアコンサルタント)
- 「乱流の準直接計算技術の工学応用」
- [ナノサイエンス・デバイス]岩田潤一 (東京大学 工学系研究科 特任講師)
- 「ナノスケールでの量子力学的第一原理シミュレーション」
2016年度以前のフォーラム講演一覧(敬称略)
2017年2月24日 |
堀 高峰(JAMSTEC)「地震・津波による複合災害の統合的予測システム構築に向けて」 |
2016年11月7日 |
伊藤伸泰(東大/AICS)「HPCによる社会シミュレーションの展望」 |
2016年5月31日 |
山崎匡(電通大) / 五十嵐潤(理研)「脳科学分野」 |
2016年2月15日 |
丸山 直也(AICS)「ミニアプリの現状について」 |
2015年9月14日 |
松尾豊(東大)「人工知能と未来 -ディープラーニングの先にあるもの」 |
計算科学フォーラムワーキンググループ(敬称略)
- 素粒子・原子核:石川健一(広島大学)
- ナノサイエンス・デバイス:藤堂眞治(東京大学/HPCIC担当理事)
- エネルギー・材料:中嶋隆人(理化学研究所)
- 生命科学:杉田有治(理化学研究所)
- 創薬・医療:野田茂穂(理化学研究所)、須永泰弘(高度情報科学技術研究機構)
- 設計・製造:大西順也(東京大学)、高木亮治(宇宙航空研究開発機構)
- 社会科学:伊藤伸泰(東京大学)、野田五十樹(産業技術総合研究所)
- 脳科学・人工知能:五十嵐潤(理化学研究所)
- 地震・津波:堀高峰(海洋研究開発機構)
- 気象・気候:足立幸穂(理化学研究所)、富田浩文(理化学研究所)
- 宇宙・天文:滝脇知也(国立天文台)