2023年度第1回計算科学フォーラム

日時
2023年10月31日(火)15:00~17:00
開催形式
Zoomによるオンライン会議
参加費
無料(事前登録が必要です)
企画
計算科学フォーラムWG
主催
HPCIコンソーシアム 計算科学フォーラム

プログラム

15:00~15:40 講演1 [社会科学]

村瀬洋介

(理化学研究所 計算科学研究センター 離散事象シミュレーション研究チーム 研究員)

「HPCを用いた進化ゲーム理論研究」

ゲーム理論・進化ゲーム理論は、社会や自然において複数の意思決定者が相互作用する状況を数理モデルを用いて分析する理論で、経済学、社会科学、進化生物学などさまざまな分野で用いられている。ゲーム理論でもっともよく知られた問題として「囚人のジレンマ」と呼ばれるものがある。このゲームにおいては各プレイヤーが合理的な推論をした上で各自の利得を最大化するために行動を選択すると、双方において望ましくない状況に陥るというジレンマ的状況がおき、環境問題などさまざまな社会問題の本質を捉えたものとなっている。
この分野では理論や行動実験で研究が行われることが慣例的であるが、我々はHPCを用いるアプローチを開拓してきた。講演では、繰り返し囚人のジレンマや間接互恵性についての我々の研究を紹介する。

発表資料(PDF:5.05MB)

15:40~16:00 休憩
16:00~16:40 講演2 [ナノサイエンス・デバイス]

星 健夫

(核融合科学研究所 プラズマ量子プロセスユニット 教授)

「富岳を用いた高度計測むけデータ駆動科学:2次元物質解析への応用」

我々はKEK物構研や東大物性研などと共同で、高度計測むけデータ解析フレームワーク「2DMAT」を開発・応用してきた。高度計測とは,大型実験施設や特定実験技術が必要とされる計測で、通常、計測機会が非常にかぎられ,1回の計測で得られるデータは断片的である。このような計測にたいして、富岳での超並列モンテルロ法にもとづくベイズ推定(ベイズ事後確率分布計算)などにより、高速かつ高信頼な計測データ解析が可能となった。計測とデータ解析が一体化することで、研究が飛躍的に加速され、計測限界突破(「見えないモノを見る」)が期待される。講演では、2次元物質向けの新しい構造計測手法である全反射高速陽電子回折(TRHEPD,トレプト)を例にとって概観する。

発表資料(PDF:2.54MB)

16:40~17:00 討論

参加申込み

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問合せ先

HPCIC計算科学フォーラム事務局(ゼンコム内)

TEL:03-6657-3250 FAX:03-3532-0808

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