2020年度第2回計算科学フォーラム

日時
2021年3月24日(水)15:00~17:00
開催形式
zoomによるオンライン会議
参加費
無料(事前登録が必要です)
企画
計算科学フォーラムWG
主催
HPCIコンソーシアム 計算科学フォーラム

プログラム

15:00~15:45 講演1 [宇宙・天文]

石山 智明
(千葉大学 統合情報センター)

「ダークマターと宇宙の構造形成進化」

宇宙マイクロ波背景放射の観測などにより、宇宙にはダークマターとよばれる重力のみで相互作用する物質が、バリオンの5倍以上存在することが明らかになっている。宇宙の構造形成進化は、ダークマターの巨大な重力場のなかで、星や銀河などのマルチスケールな天体が、140億年という長時間にわたって相互作用する非常に複雑な過程である。したがって、大規模かつ高精度なシミュレーションが必要不可欠である。
我々は「京」などを用いてダークマター構造形成シミュレーションを行い、模擬天体のカタログなど、一次処理したデータを研究者コミュニティに公開してきた。講演ではこれまでの取り組みや、「富岳」での展望を紹介する。

発表資料(PDF : 7.38MB)

15:45~16:00 休憩
16:00~16:45 講演2 [設計・製造]

坪倉 誠
(神戸大学大学院 システム情報学研究科 計算科学専攻)

「ウイルス飛沫エアロゾルのシミュレーションと計算科学の社会貢献」

世界中で急速に感染拡大した新型コロナウイルスは、我々の生活を一変させた。盲目的な恐れや根拠のない過信が社会に広がる中、その政策対応も右往左往した。この未知のウイルスに対して、科学的根拠に基づく情報が圧倒的に不足していたのがその大きな原因である。
本講演では、調整運転中の「富岳」を用いて我々が実施した、ウイルス飛沫・エアロゾルの飛散シミュレーションと感染リスク低減策の提案について、気流・飛沫連成シミュレーションフレームワークと富岳でのチューニング、今まで得られた成果を紹介する他、活動に至った経緯や、社会が必要とする情報を迅速に発信する上での計算科学の有意さ、難しさについて議論する。

発表資料(PDF : 3.12MB)

16:45~17:00 討論

参加申込み

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問合せ先

HPCIC計算科学フォーラム事務局(ゼンコム内)

TEL:03-6657-3250 FAX:03-3532-0808

MAIL:hpcic-kkf★zencom-inc.co.jp ←「★」を「@」に書き換えてください。

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